骨なし魚って危険な薬品とか使われてない?
最近スーパーでよく見かける骨なし魚。
我が家でもよく利用していますが、1度も骨に遭遇したことがない素晴らしい商品です。
骨なし魚はどうやって作られているのかなと考えたときに、「体に悪い薬品を使っていたら嫌だな…」と思ったのですが、まったく危険な商品ではありませんでした。
今回は、骨なし魚って危険?デメリットメリットについて紹介します。
- 骨なし魚はどうやって作られている?
- 骨なし魚のデメリット
- 骨なし魚のメリット
\スーパーでは買いにくい骨なしの鮭/
骨なし魚は危険なのかに関わる疑問
骨なし魚は、危険な食べ物ではありません。
一般的に骨とり魚に誤解されやすいポイントを紹介するので、骨取り魚の安全性に疑問がある人は、ひとつずつ確認してみてくださいね!
むしろ骨あり魚で骨がささったほうが危険だよ!
(わが子でありました……)
危険な薬品を使っていない?
骨取り魚を骨をとる作業に、危険な薬品の使用は一切ありません。
骨取り魚の骨は薬品等で溶かしているわけではなく、1本1本手作業で骨抜きが行われています。
骨を抜いてくずれた部分は、癒着材を使用する場合もありますが、食品添加物のひとつで過度に心配する必要はありません。
大手魚メーカーのオカフーズさんの公式サイトで、骨取り魚の製造過程が写真付きで記載されていたので、興味のある人はご覧ください。
小骨が入っている危険性は?
骨取り魚に小骨が入る可能性はほぼありません。
なぜならば、骨取り魚は手作業で骨抜きをしていますが、最終チェックはエックス線で骨の有無を確認しているので小骨の混入はほぼありえないからです。
100%入っていないと言い切ることはできませんが、家庭で骨とり作業をした魚よりも小骨が入っている可能性は圧倒的に低いです。我が家でも骨とり魚を何十回も食べましたが、小骨は一度もありません。
大手魚メーカーのオカフーズさんによると、100万分の3.4以下のレベルを達成しています。
骨がある魚を食べられなくなる危険は?
骨なし魚に慣れてしまうと、骨がある魚を食べられなくなる危険はあります。
ですが、この可能性のために骨なし魚を避けることはかなりもったいないと私は感じています!なぜならば、骨あり魚を食べて骨がのどにささった結果、魚を食べなくなった子供を2人知っているからです!
お子様の場合は、「骨がある魚を無理やり小さいときに食べる必要ではないのでは?」というのが個人的な意見です。骨なし魚に慣れていても、成長とともに自然と骨あり魚も食べられるようになりました♪
骨なし魚はどうやって作られているのか
骨なし魚は、手作業で骨抜き作業が行われています。
ここでは、実際の作業である骨をとる過程の一例について紹介します。
骨をとる過程の一例を紹介
冷凍した魚を解凍する
↓
ピンセットで骨をとる
↓
崩れた部分は癒着材で整える
↓
X線で骨の有無を確認する
エックス線で検査しているから骨がまったくないんだね!
もちろん製造過程は、作業を請け負っている場所ごとに異なる可能性はありますが、手作業でおこなっていることに変わりはありません。骨なし魚を安く提供するために海外で骨抜きされていることが多いです。
癒着材に不安に思う人もいますが、骨なし魚で有名な大冷では、以下のように説明しています。
味の素株式会社製の酵素製剤(商品名「アクティバ」)を使用しております。
骨なし魚のQ&A | 株式会社大冷 (dai-rei.co.jp)
これは人の血液をはじめ、自然界に存在するトランスグルタミナーゼという酵素を使用しております。
トランスグルタミナーゼは厚生労働省により認可された食品添加物で、無味無臭無害です。
商品により酵素製剤の中に、乳タンパクを使用しているもの、魚ゼラチンを使用しているものがあります。
自然界に存在する添加物なので過度に心配する必要はなく、安心して食べられます。
骨なし魚のデメリット
骨なし魚のデメリットについてお伝えしていきます。「魚を食べる」という目的を考えるならば、骨なし魚のメリットは大きいですが、一部不安の声をあげる人もいます。
骨なし魚のデメリットは、次のとおりです。
- 食べ物本来の姿が伝わらない
- 骨付きの魚が食べられなくなる
- 癒着材が使われている
3つの項目を具体的に説明していきます。
①食べ物本来の姿が伝わらない
子どもが「魚が切り身のまま泳いでいる」と勘違いするという都市伝説があります。さすがに切り身のまま泳ぐと誤解する子どもは少ないと思いますが、骨の有無に関しては誤解する子もいるかもしれません。
たこやイカ同様に骨がないと思い込む子も出る可能性がありますが、豚肉なども骨なしのままで売られているので、「ほとんどの子供は無意識的に理解できるのでは?」と私は思います。
さかな本来の姿が伝わらないという点では、ひとつのデメリットともいえるでしょう。
②骨付きの魚を食べなくなる
骨なし魚を食べる最大のデメリットは、骨がある魚を食べたがらなくなることです。
小さいころから骨なし魚に食べ慣れている子どもでは、「骨がささると怖い」「骨をうまくよけられない」という不安から骨がある魚を遠ざける傾向があります。
自分で骨を取り除く作業ができなくなる子どもが育つ可能性があるので、ある程度の年齢になれば練習する機会も必要です。
実際に我が家の子も骨あり魚の日は嫌がります……
③癒着材が使われることに対する嫌悪感
骨を抜いた際に身が崩れてしまった部分を癒着材で補修しますが、安全な添加物とはいえ嫌悪感を抱く人もいます。添加物を摂取しない食生活を心がけている人には、骨なし魚は向いていない可能性があります。
添加物を避けている人は、貝印の骨抜きなら初心者でも簡単に魚の骨が抜けるのでおすすめです。
骨なし魚のメリット
骨なし魚にはメリットが多く、骨なし魚の市場は拡大傾向にあります。実際に病院食などでも骨がなくて食べやすいと人気があり、幅広い年齢に受け入れられています。
①魚の消費量があがる
骨なし魚をとりいれると、魚を食べる機会が圧倒的に増えるメリットがあります。
焼き魚はもちろんですが、魚の竜田揚げやホイル焼きなども骨がないので、どんどんパクパク食べられます。「骨が入っているかもしれない」という不安がない料理は、子どもだけでなく大人も食べやすいです。
骨がないので、お弁当などにも入れやすいので、食のバリエーションがグッと上がります。
②手先が器用でない人にも食べやすい
骨なし魚は、子どもの食生活から高齢者の食事まで手先が器用でない人に受け入れられています。
魚からの栄養をしっかり摂りたい時期でも、骨がある魚はなかなか敬遠されがちです。骨を取り除く作業に時間がかかってしまうと、本来の魚をおいしく食べるという目的から遠ざかってしまいます。
手先が器用でないうちは、骨なし魚を食べるメリットは他の世代よりも大きいです。
③骨がささる心配がない
骨なし魚は骨がないので、喉に骨がささる心配がありません。
骨がささってしまうと病院に行く必要もあり、なかなか手間がかかります。また骨がささったという記憶から、「魚を食べたくない」というトラウマに繋がる可能性が高いです。
実際に魚の骨がささってしまったことがありました……。夜だと病院も空いてないし、本当大変だったよ!
こどもにささってしまったときも、しばらくは「魚は二度と食べない」と宣言されてしまいました。骨なし魚を食べることで、徐々に食べられるようになったので、骨なし魚には感謝しています。
骨なし魚は危険ではないから安心して使おう
今回は、骨なし魚は危険かについて紹介しました。
- 骨抜き作業は薬品ではなく手作業で行われている
- 癒着材が気になる人は不使用の商品もある
- 骨の取り残しがないかエックス線で検査しているので小骨の危険性もほぼない
骨なし魚は、骨あり魚と区別されているわけではなく元々は一緒の魚なので、危険な要素はありません。
骨なし魚を利用すると、「魚の食べる機会が増える」「魚のおいしさを知る」などメリットもたくさんあります。まずは魚のおいしさを知ってから、骨がある魚に挑戦しても遅くはありません。
ぜひ魚なし魚も積極的に使ってみてくださいね!
\ふるさと納税でも頼めます/
骨は入っていますが、骨ごと食べられるサバ缶もおすすめです!
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