パンガシウスって体に悪い?
危険な魚なのか気になる!
日本でも流通量が増えてきたパンガシウス。
外食産業などで知らず知らずのうちにパンガシウスを食べている人も多いはずです。この見慣れないパンガシウスは体に悪くないのか気になりますよね!
結論からいうと、ほかの大型魚同様に食べすぎなければ問題ありません。安全性に不安な人はASC認証品を選ぶことがおすすめです!
今回は、パンガシウスは体に悪いのかについて紹介します。
- パンガシウスはどんな魚?
- パンガシウスが体に悪いといわれる理由
- 安全のために注意すべきポイント
\食費節約したい人におすすめ/
パンガシウスはどんな魚?
パンガシウスは、東南アジアを中心に広く養殖されている白身魚です。主にナマズ科に属し、白身魚として日本のスーパーでも見かけるようになりました。
その安価さや調理のしやすさから、最近ではコストコやイオン、業務スーパーなどでも販売されるようになりました。
パンガシウスがどのような魚なのか、また日本での流通するようになった理由をお伝えします。
パンガシウスの正体はナマズ
パンガシウスはナマズ科に属し、日本では「バサ」と呼ばれることもあります。主に東南アジアで生息している巨大ナマズですが、現在日本で流通しているパンガシウスは、ベトナムで養殖された商品が多いです。
その特徴は、ふっくらとした白身でクセが少なく、調理の幅が広いことです。そのため「白身魚」として日本でも親しまれていますが、実際はナマズの一種であるため、他の白身魚とは少し異なります。
ナマズという特性上、他の白身魚よりも「クセやにおいがある」と感じる方もいるので、フライやムニエル等の調理方法が人気です。
パンガシウスの味やにおいが気になる人は、パンガシウスの味はまずい?の記事をご覧ください。
日本で流通している理由
パンガシウスが日本で流通するようになった理由は、いくつかあります。
- 価格が安く、家計に優しい
- 調理しやすく、さまざまな料理に使える
- SDGsの一環として取り入れられた
パンガシウスは、東南アジアの温暖な気候で養殖がしやすいため、安定した供給が可能であり、価格も抑えられています。育つまでに必要なエサの量も少なく、早く育つため、これからどんどん供給量が増えることが予想されます。
イオンリテール株式会社水産部門担当者のインタビューでも、パンガシウスの販売を拡大していきたいとコメントしていました。(参照サイト)
パンガシウスが「体に悪い」といわれる理由
パンガシウスが「体に悪い」と言われる理由には、主に品質に対する不安が多いです。
パンガシウスが体に悪いといわれる理由について、具体的に説明していきます!
高濃度の水銀の可能性
パンガシウスには、高濃度の水銀が含まれている可能性が指摘されています。
特に、大量養殖されているため、養殖地の水質に含まれる汚染物質が魚体に蓄積しやすいとされています。養殖魚よりも天然のパンガシウスのほうが長期間生息しているため、水銀量が高い可能性が高いです。
水銀は人体に有害な物質で、特に妊婦や子供の健康に影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。マグロなどと同様に大型魚であるパンガシウスの摂取量は妊娠中などは特に制限したほうがいいでしょう。
エサに使われる化学物質
パンガシウスの養殖過程で使われるエサに、化学物質が含まれることが不安視されています。
安価に大量生産するため、品質よりもコストが優先される場合があり、抗生物質や添加物、着色料が使われるケースもあります。このような化学物質は、魚体に残留することがあり、人体に取り込まれることで健康への影響が懸念されます。
養殖体制に対する不安
パンガシウスの養殖環境自体に不安がある人もいます。
ベトナムなどで養殖されることが多いパンガシウスですが、清潔でない環境で養殖されていることも考えられ、水質環境に影響を受けやすいパンガシウスの安全性について疑問視する声もあります。
安全にパンガシウスを食べるためには、きちんと管理された養殖場として認定されているASC認証品を選ぶと安心です。
パンガシウスを安全に食べるための注意点
パンガシウスを安全に食べるためには、摂取の頻度や購入時のポイントに気を配ることが大切です。
ここでは、健康リスクを軽減するための具体的な対策を紹介します。
これらの注意点を押さえれば、パンガシウスをより安全に食べることが可能です。
食べる頻度に注意する
パンガシウスを食べる際に大切なポイントは、食べる頻度に注意することです。
大型魚であるパンガシウスには水銀の含有量が懸念されるため、毎日の摂取は避け、週に1〜2回程度の摂取までにすることがおすすめです。
また他の大型魚を多く摂取している日には、パンガシウスを食べることは避けましょう。
水銀量が心配される魚とは?
……マグロ、カジキ、キンメダイなどの大型魚のことです。あまり食べる人は少ないですが、イルカやクジラなども含みます。
一般的な食生活なら問題なさそうだけど、コストコなどの大容量パックは注意が必要そうだね!
妊娠中の人は控える
妊娠中の方や授乳中の方は、パンガシウスの摂取を控えることがおすすめです。
水銀の影響は胎児や乳児に大きなリスクをもたらす可能性があるため、妊娠している人はパンガシウスに限らず、大型魚は避けることが推奨されています。まったく食べてはいけないわけではないので、少量食べても問題はありません。
妊娠しているかどうか分からない時期のパンガシウスの摂取に関しても不安になる人もいますが、厚生労働省のサイトには下記の記載がありました。
胎児に多くの栄養分を運ぶために胎盤組織に大量の血液が流れるようになるのは、胎盤が完成する妊娠4ヶ月以降ですから、妊娠に気がついてから食生活に気をつければ、メチル水銀は体外に排泄されていくので、心配する必要はありません。
厚生労働省:妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項の見直しについて(Q&A)
パンガシウスを含む大型魚の摂取は、妊娠発覚後から気にすればよさそうですね!
ASC認証品を選ぶ
パンガシウスを購入する際は、養殖場の管理がしっかり行われた「ASC認証品」を選ぶと安全です。
ASC(Aquaculture Stewardship Council)認証は、環境保護と水産資源の持続可能性に配慮した養殖場に与えられる国際的な認証です。
たとえば、スーパーでパンガシウスを購入する際に「ASC認証」マークがある製品を選ぶことで、養殖環境の質が確保されていると確認できます。信頼性の高い製品を選ぶことで養殖場への不安が軽減されます。
イオンではASC認証品を販売していたよ!
まとめ|パンガシウスは体に悪い?
今回は、パンガシウスは体に悪いのかについて紹介しました。
- パンガシウスは食べ過ぎなければ問題ない
- 妊娠中の人は、ほかのマグロなどの大型魚同様に水銀を摂取しすぎないように注意
- 養殖環境に不安がある人はASC認証品を選ぶ
パンガシウスは安く安定的に提供できるので、これからどんどん流通量が増えることが予想されます。
マグロ同様に食べる頻度に気を付けると、安価で手に入りやすいパンガシウスは食費節約の味方です。今回紹介したポイントを注意しつつ、パンガシウスを上手に取り入れてみてくださいね!
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